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AIの時代に「人間の証明」はなぜ必要なのか、「NEXTOURISM WRAP-UP 2024」で当機構理事の牧野友衛が講演

イベント


2024年12月13日に開催されたイベント、「NEXTOURISM WRAP-UP 2024」では、当機構の牧野友衛による特別セッション「サム・アルトマンが『World』(旧Worldcoin)で描く未来社会」を行いました。

OpenAI CEOのサム・アルトマン氏が設立した『World』(旧Worldcoin)は、AI時代に必要なAIと人間を識別することを証明する認証システム「World ID」と新しい金融ネットワークの構築を目指しています。このプロジェクトについて、プロジェクト推進を担う企業、『Tools for Humanity』の日本代表に就任した牧野氏がプレゼンテーションを行いました。

プレゼンテーションの後には、同じく当機構理事の國友尚が聞き手として登壇。会場に2つの質問を投げかけました。まず、「この会場に人間はどれだけいらっしゃいますか? 」との質問がされましたが、人間であると挙手をしたのは参加者の100%でした。そして、二つ目の質問は、「ご自身が人間であることを証明できる方はいますか?」との問いでしたが、こちらに答えられたのは20%ほどに留まり、間違いなく人間だけど、人間であることを証明することの難しさと戸惑いが顕在化しました。

生成AIが高度化し、さらに社会に広がった世界では、電話の相手がAIなのか人間なのかでさえ、なかなか判別が付かない状況になるかもしれません。相手がAIなのでは?と疑うように自分もAIなのではないかと疑われるような場面も起こらないとも限らないのです。少しイメージを膨らませれば、そう遠くない未来に、「人間の証明」が切実に必要となる時期が来るのかも知れません。

World IDとその取得方法についてはこちらから
https://world.org/ja-jp/world-id

今回、当機構では初めて、「特別セッション:世界の最前線トピックを知る」と題して、世界の未来を垣間見るようなセッションを実施しました。一見、観光やインバウンドとは遠いトピックのようではありますが、観光が観光地域づくりとして未来社会の形成に大きく関わるものとなりつつある状況を考えると、このようなトピックについて学ぶのも大変有意義なことだと考えます。

引き続き当機構ではこのようなトピックについても取り上げていきたいと思います。


【イベント概要】
『NEXTOURISM WRAP-UP 2024』
主催:一般社団法人 日本地域国際化推進機構
開催日時:2024年12月23日16時〜
場所: BABY The Coffee Brew Club 東急プラザ原宿「ハラカド」3階
東京都渋谷区神宮前6-31-21

【基調講演】
観光庁 観光資源課 課長 竹内大一郎氏
『観光立国 2024年の総括と2025年への展望』

【パネルディスカッション】
テーマ:「インバウンド市場、解決すべき課題と未来像」
登壇者:
観光庁 観光資源課 課長 竹内大一郎氏
一般社団法人 ナイトタイムエコノミー推進協議会 代表理事 齋藤貴弘氏
株式会社 TOKI 代表取締役 稲増佑子氏
モデレーター:当機構代表理事 伏谷博之

【特別セッション:世界の最前線トピックを知る】
テーマ:サム・アルトマンが『World』(旧Worldcoin)で描く未来社会
講演:Tools For Humanity 日本代表 牧野友衛氏(当機構理事)
聞き手:当機構理事 國友尚
OpenAI CEOのサム・アルトマン氏が設立した『World』(旧Worldcoin)プロジェクトについて、このプロジェクトを推進する企業、Tools for Humanity 日本代表の牧野友衛氏にお話しを伺います。Worldは、AI時代に必要なAIと人間を識別することを証明する認証システム「World ID」と新しい金融ネットワークの構築を目指しています。

【活動報告】
観光庁の『特別な体験の提供等によるインバウンド消費の拡大・質向上推進事業』の一環として、当機構は『日本的寛容の発見』プロジェクトを実施しました。本プロジェクトでは、グローバルリーダーを対象に、国際フォーラムとエクスカーションを組み合わせた革新的な体験プログラムを展開しました。ここでは、その実施内容と成果についてご報告いたします。