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【観光新時代2023】理事 國友尚からの年頭メッセージ

お知らせ

コロナ渦において、人々のQoL(Quality of Life)を向上させた取り組みのKey FactorとしてDX(Digital Transformation)がある。リモートワークの普及も、DXの賜物である。観光新時代を考えるにあたり、観光DXという言葉も囁かれはじめているが、この場合の目的も、①生活者のQoLを向上させること、②観光者のQoLを向上させること、であろう。

また同時にCX (Customer Experience)、QoLを向上させるCustomer(顧客)とは誰かを定義する必要がある。該当の観光地域を支えていく真の生活者とは誰なのか、またその観光地域に訪れてほしい真の観光者とは誰であるのかを定義している地域は強いブランドを備え持つ。観光地域の在り方を定め、どのような生活者・観光者が関わり、どのように発展を遂げていくのかについての戦略・戦術がこれからの実務者には求められるであろう。

新たに掲げた観光地域の在り方が、新たな生活者や新たな観光者の共感を集め、観光新時代の幕開けとなることを期待したい。

理事
國友 尚 / Takashi Kunitomo
アソビジョン株式会社代表取締役 / 立命館大学客員教授

1977年三重県生まれ。慶應義塾大学修士課程修了。放送作家、演出家として活動後、ヤフーにて企画部長、事業戦略部長、KDDIにて全社CX責任者、新規事業統括部長を経て、アソビジョン株式会社を創業。感性工学の研究者として日本創造学会論文賞を受賞するなど、ヒューマンシステムデザインを用いた事業開発手法は注目を浴びる。エンタメ、メディア、通信、IT、飲食業、製造業、都市開発など幅広い領域で持続可能性の高い価値創造を推進。